ここはグラナダTV版シャーロック・ホームズシリーズ(NHK版「シャーロック・ホームズの冒険」のファンブログです。
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デビッド・バーク

ワトスン先生ご紹介の記事でも書いたとおり、グラナダには二人のワトスンがいました。13話「最後の事件」までのデビッド・バーク氏と、14話「空家の怪事件」以降のエドワード・ハードウィック氏です。普通役者の交代があると「前の方がよかった」などの文句があがるものですが、このお二人はどちらも高い評価を受けました。お二人のすばらしい演技ゆえの評価であることは言うまでもありませんが、個性の違いを反映して微妙に異なるワトスン像を打ち立てたというのも二人のワトスンが同時に愛されるひとつの理由だと思います。二人の入れ替わりをもってシリーズを前半後半にわけるなど、この交代劇は作品世界にも大きな影響を及ぼしました。
今回はまず初代ワトスン役、デビッド・バーク氏をご紹介します。

☆David Burke(1934-)
リヴァプール生まれ。なんと。ビートルズと同郷でしたか。実はジェレミーさんより年がひとつ若いんですよね。ちょっと意外。
ワトスン役のオファーが来た時には、大役に戸惑ったそうです。最終的には奥方の言葉で引き受けることを決意(奥様に感謝!)し、「知的で頼りになるホームズの相棒」という原作本来のワトスンを演じて大きな賞賛を集めました。
しかし、撮影のため家族と会えないのを憂えたバーク氏は、友人であるエドワード・ハードウィック氏に後を託し、シリーズを去ります。当時彼の息子さんは生れたばかりだったとのことでやむをえなかったのでしょう。とはいえ現場からも世界中のファンからも惜しまれた降板でした。

バーク氏の演じたワトスンは元軍医らしく、冒険心にあふれた若々しいワトスン。後任のハードウィック氏に比べ、背も高くはっきりした話し方のバーク氏だからこそのワトスン像でしょう。事件を追う時の彼はホームズに負けず劣らず目をらんらんと輝かせていて、まるで少年のようです。少年と言えば、腹ぺこシーンも特徴のひとつかも(笑)バーク氏がもぐもぐしている姿って「本当におなかが空いています!」って感じがして好きです。まだ育ちざかりなのかしら。
突飛なことは滅多にしませんし、面白いことをしているわけでもないのに、反応のひとつひとつがお茶目。ホームズに振り回されている時の、鳩が豆鉄砲を食らったような表情がいつ見てもかわいいです。
ホームズとの関係は・・・悪ガキ同士?(苦笑)少なくともハドソンさんはそんな風な目で二人を見ていたんじゃないかしら。もちろんハドソンさん→エドワトは「お母さん仲間」です(断言)ホームズのひどい言い様にはかなり感情的に反論したりもしていて、やっぱり若い。いいですなあ、「ダチ」って感じで。
エドワトと比べて私がはっきりと感じたのは、ホームズに注ぐ視線に陰りがないということです。この点は俳優さんの違いのせいだけではないかもしれないですね。なんて言ってもエドワトはホームズとひどい別離を経験したあとのワトですから、ホームズに対しての思い入れってバークワトとはかなり違うはず。それに後半ホームズのほうが不安定でしたしね。
というわけで心配することはあるものの、それよりも明るく快活にホームズと謎を追っているイメージの強いバークワト、とっても頼りがいのあるすてきなワトスンです。

posted by 葉月 | 00:22 | キャラクター・出演者 | comments(2) | trackbacks(0) |
ジョン・H・ワトスン
☆John H Watson 

誠実で正義感あふれる英国紳士。元軍医で、アフガン戦争に従軍し、負傷した苦労人。ただしその傷が肩から足に移動した不思議な体質の方。こんな大切な設定覚えておいてくださいよ、ドイル殿。もっともグラナダ版では「古傷が痛む〜」なんてシーンもないので、どちらでも大差はないんですけどね。
ベーカー街B221でホームズと同居しています。原作では事件の依頼人と結婚なさるのですが、グラナダでは独身のまま。よかったですねえ、ホームズせんせ。それにしてもグラナダはなんとツボを心得ていらっしゃるのでしょう。ホームズのボズウェルであり、良き相棒であり、忠実な友であり、お母さんでもある(笑)そう、あくまで二人は対等なんですよ。ここ強調。そりゃホームズと比べちゃうとあれですけど、ワトスン先生も相当知的ですよ?特にグラナダ版は、医師の技術を生かしたり、自分で推理もしてみたり、実にかっこいい。ほぼ毎回見せ場があります。大体あのホームズが温厚さだけが取り柄のおバカさんに心を開くはずがないじゃないですか!そしてワトスン先生の魅力はなんといってもその寛大さ。あのホームズ先生の傍若無人なお子ちゃまっぷりを許せる人がこの世にどれだけいるでしょうか。この方なしではホームズもこれほどの活躍はできなかったでしょうね。
しかーし数々の舞台や映画で「馬鹿で間抜けなホームズの引き立て役」という道化を演じさせられる不遇の時代が続いたそうです。寡聞にして私は他の映像化作品等は知らないのですが、友人たちの「ワトスン?ああ、ホームズのおまけね〜」的扱いには何度落ち込んだことか・・・。そんなファンの義憤を晴らすように、原作以上に切れ者で存在感のあるワトスンを世に広めてくださったのがこのグラナダシリーズなのです。ワトソニアンとしてはグラナダ万歳と言わざるをえないわけです。またワトスンの活躍ぶりは、「ホームズとワトスンの友情」を主軸に据えた本シリーズの大きな特徴のひとつにもなりました。

ちなみにグラナダでワトスン先生を演じた俳優さんは二人います。俳優さんの個性が反映された結果なのか、ワトスン像も俳優交代の前後で微妙に違う感じです。その辺も語ると長くなりそうですので(本音:スペースをできるだけ大きく取って語り倒したいので)、俳優さんの紹介は次回にお預けということにします。
posted by 葉月 | 01:05 | キャラクター・出演者 | comments(0) | trackbacks(0) |
ジェレミー・ブレット as シャーロック・ホームズ
 記念すべき初投稿!ということでイギリスの生んだ名探偵Sherlock Holmes(グラナダ版)と、最高のホームズ役者と名高いJeremy Brett氏をご紹介します!

☆Sherlock Holmes
世界でただ一人の諮問探偵。ベーカー街B221にワトスン医師とお住まいです。頭脳・行動力・体力を兼ね合わせた、天才中の天才。長身痩躯の紳士なんだから、作中では描かれませんでしたが影であこがれていた女性もいたのではないかと推察します。もっともご当人は女性嫌いですが。プライドは非常に高く、権威のある者にも絶対に媚びません。実力に裏打ちされた自信を持つ男。かっこいいですなあ。そしてイギリス人らしくユーモアのわかる、お茶目なお方です。ちなみに特技は変装、趣味はヴァイオリン。
そんなスーパーマンなホームズ先生ですが、実は結構困ったちゃんです。そして主な被害者は同居人ワトスンと大家のハドソンさん。
まず第一に片付けができない。しかも壮絶に散らかす。なんでもかんでもぽいぽい投げちゃう。毎回それなりにリカバリーされているけど、ホームズが掃除したとは思えないから、いつもハドソンさんとワトスン先生で片付けているんでしょう。
そしてとってもマイペース!事件で動き回っている時のマイペースぶりもあれですが、最悪なのは事件がなくて退屈している時。周囲(ほぼワトスン先生が標的)に当たり散らす、コカインには手を出す(ちなみに当時は合法)。大きな子供という言葉がまさにぴったりです。大きいだけにたちが悪い。
しかもわりと構ってちゃんです(対ワトスン)。ワト先生が暇な自分を置いて診療に行っちゃったりすると、暗い部屋で椅子に体操座りしちゃうくらいです。おいおい、仕事させてやれよ・・・。
うん、改めてこうやって書き連ねてみると相当問題児ですな!多分ワトスン先生とハドソンさんがいなかったら、この人は暗黒面に落ちちゃっていたでしょう。正典でも問題児だったホームズ先生ですが、グラナダ版は磨きがかかって眩しいくらいです。でもそんな先生が愛らしくてしかたがない。個人的には原作ホームズと多少イメージが違う部分もありましたが、人間味あふれるホームズがとても好きです。


☆Jeremy Brett(1933-1995)
気品あふれる英国紳士。顔立ちは美しく、手足は長く、立ち居振る舞いは華やかで優雅。こう並べるといかにも女性受けしそうな感じですが、実は同じくらい男性からも人気があるのがすごいですね。演じた役とは裏腹(?)に、本人は朗らかで、周囲に細やかな気遣いをできる人だったそうです。
イートン校出身の良家の息子。シリーズを見ていても育ちのよさをうかがわせるシーンがちょくちょく出てきます。というか、ホームズの自然な優雅さは、ジェレミーのバックグラウンドが反映された結果なのかもしれません。こう書くといかにも順風満帆の人生を歩んできた人みたいですが、実はものすごく苦労人で、なにかをしようとするたび壁にぶつかってきた人でした。
特に彼が悩まされたのが心身の問題。ディレクシア、rとsの発音ができない(舌を手術して解決したそうです)、学生時代のリュウマチ熱に起因する心臓肥大、躁うつ病。特に二番目の奥さんと死別して悪化した躁うつ病は、シリーズ制作中のジェレミーを苦しめ続けました。しかも躁うつ病の薬が心臓に負担をかけるという悪循環で、シリーズ後半のジェレミーは酸素ボンベを用意して撮影に臨んでいたそうです。
しかし、病に襲われても決して手を抜かないのがジェレミー。プロ意識の塊のような人で、みんながランチに行っても一人で台本を読んでいたそうです。役に没頭しすぎるあまり、ホームズの悪夢にうなされることもあったとか。後期ワトスン役のハードウィック氏も「彼はとても大きなプレッシャーにさらされていた」とおっしゃっています。そんな苦しいこともあったとはいえ、ご本人はホームズ役を楽しんでいたのでしょう。ジェレミーは次々にアイディアを出し、新しいホームズ像を作り上げました。
つまりですね、ジェレミーは外見の美しさはもちろん、生き方もとても美しい人だったわけです!ホームズという怪物に命をかけて立ち向かった、真のプロフェッショナルなのです!なのになんでこんなに早く連れて行っちゃうかなあ、神様ってやつは・・・。
ご逝去は61歳の時。死因は心不全。シリーズ完成が待ち望まれる中での早すぎる死でした。シリーズは当然代役を立てることもなく、彼の死と共に幕を下ろします。彼の演じたホームズは永遠に人々の記憶に残るでしょう。


posted by 葉月 | 03:01 | キャラクター・出演者 | comments(0) | trackbacks(0) |
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