ここはグラナダTV版シャーロック・ホームズシリーズ(NHK版「シャーロック・ホームズの冒険」のファンブログです。
ネタバレありなのでご注意ください。
はじめての方はご案内(categories内にあります)をご覧頂けるとうれしいです。
<< No19 プライオリ・スクール | TOP | オリバー・ツイスト >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク | | - | - | - |
黄色い花

 RMさんがロザリー・ウィリアムズさん(ハドソン夫人役)の貴重なインタビューを紹介してくださいました!きゃーっっ、ハドソン夫人のお話がうかがえるなんてRMさん、本当に本当にありがとうございます!インタビューについては、こちらの記事のコメント欄をご覧ください。 
 
 というわけでやらかしてしまいました。「まさかの時の二次創作」!モンティ・パイソンのスペイン裁判並みの唐突さ!ですが、ついつい思いついてしまいました。「海軍条約事件」でハドソンさんがお花をもらうシーンにちなんで。素敵な裏話を紹介してくださったRMさんに勝手に捧げさせていただきます(迷惑w)

 次回の更新は日曜日の予定です!

 



 黄色い花

 逸る心を押さえて、階段を上る。居間のドアを開けると、ホームズはいつもの椅子で分厚い本を読んでいた。
「ただいま、ホームズ」
 後ろ手に扉を閉めながら幾分声を落して名を呼ぶと、ホームズが怪訝そうに顔をあげた。
「おかえり。どうしたんだい?声をひそめて。やけに楽しそうじゃないか」
「ここに上がってくる前に、膝を診てあげようと思ってハドソンさんのところに寄って来たのだけれどね。テーブルの上にあった本に栞が挟んであったんだ。君、どんな栞だと思う?」
「ハドソンさんの栞?・・・犬の絵でも描いてあるのかい?」
 ハドソンさんはテリヤを飼っていたこともある愛犬家だ。それを踏まえての答えだったのだろうが、ホームズ自身正答だとは思っていないようだった。私はにやりと笑う。
「君にしてはストレートな答えだね。・・・黄色い花の押し花の栞さ」
 私の言葉に、ホームズは眉根を寄せた。意味するところがわからないのだろう。いつもとは逆の反応が嬉しくて、私は彼のもったいぶった口調を真似た。
「まさか忘れてしまったのではあるまいね?ホームズ君。パーシーの事件の時に、君はハドソンさんに花をあげていたじゃないか」
 ホームズはすぐにその時の光景を思い出したようだった。戸惑った顔で私を見つめる。この男はかわいらしいことに、妙なところで鈍い。
「大切に持っていたんだろうね。ずっと」
「・・・ご婦人の考えることは、全くもって理解しがたいよ」
 ぼそりと呟くと、ホームズは本に視線を戻す自然な動作を装って、顔をうつむけてしまった。私は笑いを噛み殺しながら、彼と向かい合わせに置かれた椅子に腰を下ろす。暖炉では火が赤々と燃え、暖かい。きっと件の家主が、夜の寒さが本格的に忍び寄ってくる前にと、気を利かせてつけてくれたのだろう。彼女はホームズが寒がりなことも、私の古傷が寒さで疼くことも、よく知っているのだ。
「・・・クリスマスのプレゼント、今年は何がいいかな」
「また随分先の話だね」
 照れ隠しのような、そっけない答えが返ってくる。まだ動揺しているらしい探偵の珍しい様子が、私には楽しくて仕方がなかった。

posted by 葉月 | 00:49 | 二次創作 | comments(8) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
posted by スポンサードリンク | 00:49 | - | - | - |
コメント
>ちびさん

「レディ・フランシス」も若干ラストが原作と違うらしいです(私は原作を覚えていないのでなんとも言えませんが)。プライオリ・スクールと同じ方が脚本ですが、こちらをちびさんがどう思われるか気になります。宝島さんの発売、楽しみですね!
2009/10/21 23:52 by 葉月
>RMさん

訳までつけてくださるなんて・・・ありがとうございます!雰囲気で推測して楽しんでいましたが、全然聞き取れていなかったのでうれしいです。スタジオの広さのことで笑っていたんですね。

Prinさん・・・その名前でもかわいらしいですね。全然気づかずに読んでいましたが(笑)

ひとつ目は「レディ・フランシス」でしたか!当たった、やった!この作品はまだ宝島さんでは出ていませんものね。もしかしたらその前にミステリーチャンネルで流れるかも・・・?でもどうせならきれいな完全版がいいですよね。いつもと違う感じのワトスン先生が見られる作品ですから、楽しみにしていてください♪

二つ目はなんでしょうねえ。アングルが違うからわかりづらいだけなのでしょうか。発見なさったらぜひご一報ください(笑)

本当にいつもありがとうございます♪♪♪
2009/10/21 23:06 by 葉月
>RMさん
なんと!あのyou tube の訳を載せていただけるとは!
英語苦手といい続けているので、心苦しいです・・・でも嬉しい(矛盾)・・・1割ほどしか想像できてませんでした(大汗)
☆☆ありがとうごさいます☆☆
グラナダの皆さんはホントに素晴らしい関係で仕事されてたんですね〜 マンチェスターの撮影所が無くなった?のが残念でなりません。

>葉月さん
あのシーンは「フランシス・・・」でしたか。RMと同じく私も見ていないので、とっても楽しみです♪

2009/10/12 14:16 by ちび
紹介したYoutubeのビデオを楽しんでいただいて本当にうれしいです。クッションがんがんですか(うふふ)。 はい、私にはわからなかったのですが、1つ目は「The Disappearance of Lady Frances Carfax; レディ・フランシスの失踪」だそうです。葉月さん、わかるのですね、すごいですね。私はみていないので、宝島からの発売を楽しみに待ちます。2つ目はどの作品なのでしょうね。2つ目の方はお二人がおっしゃるとおり、グラナダチームの暖かい雰囲気が伝わりますね。簡単な訳をつけますが、最初のロザリーと一緒のシーンで、司会者が「ホームズは・・・」というところがどうしてもわからないので、推測で書きました。このシーンの訳はちょっと自信がありません。それから前回間違えましたが、スタジオで待っていた奥様の名前は「プリン Prin」ではなく「プリム Prim」でした(あはは)。

[司会者] ああ、彼女です。シャーロック・ホームズが住む下宿の女主人のハドソン夫人、またの名をロザリー・ウィリアムズです。ロザリー、私たちを手伝ってくださって、本当にありがとうございます。ホームズは(彼に知られないようにしていてくれていますか)?
[ロザリー] はい。
[司会者] それはすばらしい。それで「問題」が何なのか、少し手がかりを下さいませんか?
[ロザリー] そうですね、ちょっとした基本的なことだということだけは言えますね。
[司会者] 少しぴんと来ましたよ。もしあなたがわなを仕掛けるのを手伝って下さるのでしたら、私たちはもう少し時間をかけて秘策をねります。
ロザリーはこれからホームズ、ジェレミー・ブレットと一緒に、グラナダ・ホームズの最新作の1シーンの撮影をおこなうのですが、このシーンでは「問題」が持ち込まれることになっていて、私は私自身としてこの場面に参加します。ですからこれは「予期せぬ訪問者事件」というわけです。

(撮影シーンの途中で)
[司会者] この心動かされる場面の邪魔をすることをお許し下さい。ホームズさん、私達の秘密を守って下さって感謝に絶えません。今日ここにお邪魔したのは・・・。親愛なるワトソン、エドワード・ハードウィックさん、今夜があなたの『This Is Your Life』です。ここまでは完璧なテイクで、何もおかしいとは思わなかったでしょう?成功ですね。これから一緒にマンチェスターの私たちのスタジオに行きますが、そこであなたの人生のお話をきかせて下さい。様々なことがあったのでしょうね。どうぞいろいろな話をするのを楽しみにしていて下さい。

(番組のスタジオで)
[司会者] 撮影のセットは随分混雑していましたね。あそこはもちろん本物の家ですね。いつもあんなふうに撮影しているのですか?
[EH] いつもあれ以上に人で一杯なんですよ。
[司会者] 我々の広々としたスタジオにようこそ(エドワード笑う)。今日はエドワードと、ホームズ以上にエドワードにとって重要な意味をもつ(奥さんの)Primさんをお迎えしています。それからエドワードの家族、友人、シャーロック・ホームズ制作チームの仲間たちがスタジオに来ています。それではこれからあなたの豊かで充実した経歴をたどりましょう。あなたの役者としてのキャリアは劇場で、テレビで、そしてもちろん視聴者が一番よく知っている、テレビドラマでのドクター・ワトソン役で築かれました。
2009/10/11 14:40 by RM
>ちびさん

意識していませんでしたが、前作から1か月だったのですね(笑)毎回恐る恐る掲載しているので、そう言っていただけるとうれしいです!

「インタビュー」のコメントでちびさんもおっしゃっていましたが、私も「ホームズは天然」だと思っています!そしてドクターはそんなホームズをかわいいと思っている気がするんです(笑)ハドソンさんは未亡人だと思い込んでいましたが・・・どうなんでしょうね。お歳のいった女性だと未婚・既婚にかかわらず「ミセス」と言うんでしょうか・・・。(年齢がいって「ミス」と呼ばれるのも逆に恥ずかしいかもしれませんね)

RMさんご紹介のNGシーンについて便乗コメント。あの映像、私は「レディ・フランシスの失踪」かと思いました。RMさん、正答をご存知でしたら、ぜひ教えてください!
2009/10/10 03:22 by 葉月
>RMさん

へたれな作品ですみませんが、よろしかったらお納めください(笑)ハドソンさん特集、本当にありがとうございました!!!

そして・・・ああああっ、エドさんの素敵映像!!!!ありがとうございます!!!!悶絶しながら拝見しました!

エドワードのNGシーン。セリフを噛んじゃうエドさんを想像して、想像上のかわいさにときめきながら映像を見たのですが、想像を遥に超えるお茶目っぷりに思わず手近にあったクッションをがんがん叩いてしまいました(実話)二人の表情がなんとも言えずいいですね〜!!実はちょっと落ち込むことがあってブルーになっていたのですが、この映像を見たとたん、どうでもよくなってしまいました(笑)

「This is your life」。米国(英国?)版「徹子の部屋」と言った感じでしょうか(笑)こちらもグラナダさんの和気あいあいとした雰囲気が伝わって来てとっても素敵です!!!ハードウィックさんって本当にあんまり感情が表に出ないですよね〜。でも「え?えっ?」って感じがかわいい(笑)大好きなロザリーさんが大活躍で、ジェレミーさんとグラナダスタッフさんのちょっとしたボディタッチも素敵で、こちらも永久保存版決定です!
それにしても、セサミストリートがこんなにパロディをやっていたとは意外です(笑)英語の子供番組、くらいの認識でしたが奥が深いんですね〜。

本当に素敵な映像をありがとうございます!!滅茶苦茶元気が出ました!!なんだかいつも色々と情報を頂いてばっかりで、負担になっていないといいのですが・・・。気持ち的にはこれからもばんばん色々なことを教えてください!!と言いたいところですが、どうかご無理をなさらないでくださいね〜。本当にいつもありがとうございます!
2009/10/10 02:12 by 葉月
>葉月さんへ
二次創作の第2弾!待ってました〜☆
気がつくと、前回から1ヶ月・・・毎月期待しちゃおうかな^^
(RMさんへ捧げられているのに、でばってスミマセン^^)
今回もハドソンさんの心温まるお話。海軍条約の後のロマンス〜♪?ハドソンさんって未亡人なのかな?思う人と訳あって一緒にならなかった独身なのかなあ・・・
ホームズのヘンに鈍いところ、ツボですよねえ。。。
細やかな情景に、こちらも暖炉にあたっているような心地よさを頂きました。ありがとうごさいます!

>RMさんへ
ご紹介の映像、拝見しました♪ありがとうございます
・あのNGシーンの作品はどれなんでしょう!? エドワード(私もこの呼び名で行きます^^)のしまったという表情とジェレミーのひそかな笑み、最高です。
・This is your life 、うう英語が・・・
もちろん映像だけでも、十分に堪能しました。グラナダクルーの開放的な良い関係が見られるのも嬉しい。スタジオのエドワードは大学教授のように見えます・・・う〜ん。誰かに似てるのですが。。。ワトソン姿も親しみやすい先生ですけど^^
TVで紹介の映像はもちろん空家の事件のあの名セリフですね。これだけは絶対に聞き逃しません。
いつでも、どこへでも。・・・これぞ親友。club men・・・
2009/10/10 01:35 by ちび
わあ、うれしいです!生まれてはじめてです、作品を捧げられるのは!そして、ホームズは「かわいらしいことに、妙なところで鈍い」のですね!ああ、暖炉の火が燃えて、秋から冬に向かう季節にふさわしい暖かい作品ですね。

実は私も、葉月さんに喜んでいただけるのではないかとわくわくしながら、書き込んでいます。エドワードとジェレミーの素敵な映像を2つみつけてしまいました!ご存知でしたら読み飛ばしてくださいね(お時間のあるときにみてくださいね)。1つ目はエドワードのNGシーンです!エドワードの表情、ご覧あれ。エドワードは次の映像でもそうですが、表情をあまり変えないけど味がありますね。ジェレミーのひそかな笑顔もみてくださいね。この映像は何回みても笑みがこぼれます。
http://www.youtube.com/watch?v=5zueRsideao

そしてこちらは「This Is Your Life」という番組。http://www.youtube.com/watch?v=HqkQtI6vtEc
司会者がグラナダテレビの撮影現場に扮装をして入ります。最初に出て来たロザリーはもちろんジェレミーも他のクルーも彼が来る事を知っていてエドワードだけが知りません。司会者がホームズへの依頼者のような顔で部屋に入り、「ホームズさん、私の秘密を守って下さって感謝に絶えません。今日ここにお邪魔したのは・・・。親愛なるワトソン、エドワード・ハードウィックさん、今夜があなたの『This Is Your Life』です」と「This Is Your Life」という番組のはじまりを告げます。手にもっている赤い本の表紙にはエドワードの名前があり、この後スタジオではこの本をもとに、彼の今までの人生をたどるという趣向です(この番組はもとはアメリカではじまったもので、これもセサミ・ストリートでパロディが何本もつくられています)。こちらの映像でも、撮影現場でジェレミーが笑っています。スタジオには奥さまのPrinさん(きれいですね!仲がいいですね!)と、家族、友人、グラナダのクルーがいます。
二重投稿になりますが、うれしくて、後でりえさんにもお知らせします。
2009/10/07 20:42 by RM
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://atbakerstreet.jugem.jp/trackback/43
トラックバック
Search this site