ここはグラナダTV版シャーロック・ホームズシリーズ(NHK版「シャーロック・ホームズの冒険」のファンブログです。
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No15 修道院屋敷

ゲスト:アン・ルイーズ・ランバート、オリヴァー・トビアス、コンラッド・フィリップス
監督:ピーター・ハモンド  脚色:トレヴァー・ボウエン

 さてさて、「空き家の怪事件」で初登場と相成ったハードウィック氏ですが、初撮影は今作。バーク氏の時同様、俳優同士の絆をより深めて撮影に臨みたいという意向があってのことだったそうです。「空き家の怪事件」はシリーズ中でも最も重要な一話ですし、いい判断だったかもしれませんね。完全に後知恵というやつですが、今回のお二人は若干硬さがある気がします。特にハードウィック氏は。無理からぬことでしょう。
 とはいえ「言われてみれば・・・」の程度であって、全く違和感はないのでご心配なく。お話自体もよくできていますし、ホムワトの関係を深く印象付けるシーンもある良作です。
 以下気になったところを箇条書きで。

~Pick up!~
・冒頭からいきなり死体です。なかなかにグロテスク。
・ワトスンを真夜中にたたき起こすホームズ。二度寝をしかけるワトスン先生に波状攻撃をしかけます。うなだれるドクターの背中がなんとも哀れ。ところでここのセリフも有名みたいですね。宝島社情報ではシェイクスピアが元ネタだとか。向こうの人ならすぐにピンと来るのでしょうか・・・?いつか使ってみたいせりふのひとつです。
・汽車でホプキンズ警部からの手紙を読んで聞かせるホームズ。ホームズの朗読シーンは珍しいですね。これも初撮影のハードウィック氏を気遣ってのことだったのかもしれません。ハードウィック氏は小さな文字が裸眼では読めず、朗読部分も暗記していたらしいですからね。
・ホプキンズ警部と聞いて、過去に七回事件を持ちかけられたとすぐに反応するワトスン。ワトスン先生の記憶力って地味に驚異的です。うらやましい。
・過去の事件の話から、例のごとくワトスンの著作の批判を始めるホームズ大先生。人のことをたたき起こしておいてそれはないでしょう。ワト先生もむっとしていますが、エドワトverなので「それなら自分で書けばいい」とばっさり一言で切り捨てます(笑)
・汽車から馬車に乗りついで事件現場へ。短いカットですが、馬車でステッキに顎を載せるホームズがすごくかわいい。
・ 夫が殺された部屋で椅子に縛り付けられていたという夫人が登場。痛々しい傷あとで疲れた表情をしていますが、どことなく影があるのは事件のせいだけではなさそう。召使のテリーサに寄り添われながら、夫の酒癖の悪さを告白します。
・そんな奥さんにねぎらいの言葉をかけるワト。こういう対応は職業柄慣れているのかなー、という感じがしました。ワトスン先生っていろんな患者からこういう相談を受けてそうだ。
・物取りの犯行を示唆する奥さんの証言とは裏腹に、どことなくおかしな点も多いこの事件。さっそくホームズは現場検証にかかります。ホプキンズ警部もやはり矛盾を感じている様子。ホームズに対して疑問点を的確に列挙できるあたり、優秀さを感じさせます。
・大きな画面で見ると、若干動いてますね、死体が(笑)あの体勢辛そうですし、見なかったふりをしましょう。
・一度は帰途につくものの、やはり引き返すホムワト。なぜホームズ先生はわざわざ下車してからワト先生に声をかけるのでしょう。
・明るい場所で見るとワト先生の水玉スカーフかわいいですね。リバーシブルに見えるんですけど、どうなんでしょうか?
・馬車の走行中は立ち上がらないでください。とはイギリスの馬車は言わないみたいですね。
・屋敷周辺を探索し、橋を下りてペットの墓石を発見するホームズ。ワトスンも続きますが、二人ともどろっどろになりそうです。
・夫のサディスティックな性質がホームズの推理で明らかになっていきます。酔って殴る、なんていうのは直情的で理解しやすいですけれど(もちろん許せませんけど!)、長い針で腕を刺すっていうのは陰湿で、相当病んでいますよね。
・暖炉に乗って呼び鈴を調べるホームズ。長身なうえに身軽だからこそできる動作ですな。はらはらしている様子のワト先生がナイス。
・事件の全容がつかめてきたホームズは奥さんに真相を打ち明けるチャンスを与えます。ホームズ先生はこういうところが、紳士的でかっこいいですよね。もっとも拒否されてしまいますが。
・丸太に着目するホームズの鋭さにただただ感服。同じものを見ていても、ホームズには違う世界に見えているんだろうなー・・・と感じさせるシーン。
・海運会社で犯人の目星をつけるホームズ。この会社の人、ホームズの質問の意図を素早く読みとっていて、短時間の出演でもかなり印象的です。しかもワト先生の愛読者だし(笑)そんな社員さんから「この人に会えてうれしい、と思える人」とまで言われるクロッカー船長をベーカー街に呼び出します。
・「犯人を見つけたために余計に悲劇を生んだ苦い経験がある」と述懐するホームズの表情は、影になっていてよく見えません。ここの演出、すごくいいなあ。
・じわじわと効果的な言葉で追い詰めるホームズと視線を切り結ぶクロッカー。眼差しが力強く、意志の強さと実直さが感じ取れます。そんなクロッカーに真相を話すよう促すホームズ。真剣なシーンなのですが、二人の距離が近すぎてちょっと笑っちゃいます。
・騎士と書いてナイトと読む。いやー、クロッカー船長かっこいいですね。まさに全国の女性の憧れる「愛と献身」です。気分はベルばら世界。
・犬を焼き殺すとは、獣のような夫だな。奥さんがクロッカーと一緒にいるのを見て、口汚く罵ったうえに殴り飛ばします。しかもクロッカー船長を挑発して、火かき棒を振り回す始末。こりゃ殺されても同情できないわ。
・もみあう二人を尻目に、ためらいなく奥さんにかけより抱きかかえるテリーサ。召使ではなく、母親の気持ちなんですよね、きっと。
・死んだ夫が倒れ掛かってきた時の、クロッカー船長の瞼を閉じた顔がなんとも悲痛で切ないです。それでもすぐにワインを奥さんに差し出す冷静さが立派。しかしワインを断り、しっかり事件の隠ぺいを図るテリーサも冷静で聡明です。この人は、この馬鹿夫を殺してやりたいと常々思っていたのかもしれません。
・クロッカーに同情するホームズはいきなりワトスンを陪審に指名します。戸惑うワトスンですが、瞬時に意図を読み取るあたりはさすがのコンビネーション。
・どこまでも誠実なクロッカーに、ホームズは普段は見られないほど好意的です。そんなホームズに飛びついてお礼を言う夫人。この人のこういうところが、周りの人の心をつかむんだろうなー。
・とはいえ女性嫌いのホームズ先生には少々きつい表現方法だったようで(笑)こわばった笑みを浮かべながら、やんわり引きはがしています。ホームズって本当に女性嫌いなのかな?嫌いじゃなくて苦手なのを、いつもは「軽視」ってかたちで表現しているんじゃないかという気がするんですけど。
・奥さまは苦労性。お父様も酒乱だったそうです。うーん、今回の話は心理学的にもなかなか興味深いですね。
・というわけで、犯人を見逃したホームズ先生。この決断をワト先生はどう受け止めたのか。・・・このシーンはホームズの生き方や二人の関係性を象徴的に語る大事なシーンだと思うので、次回の更新で詳しく語ってみようと思います。
posted by 葉月 | 03:43 | 各話感想 | comments(2) | trackbacks(0) |
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コメント
>ちびさん

この回は本当に緻密な作りですよね〜♪闇から光へ・・・まさにそんなラストでしたね。特にクロッカーとメアリにとっては。二人には幸せになってもらいたいものです。
エドワトはなにげに強いんですよね(笑)ちびさんと意見があってうれしいです!今後も(なにげに)強いエドワトを探していきたいと思います!
確かに暖炉おっきいですね!何気なく見ていましたが、天井の高さといい、まさに大豪邸です。大英帝国恐るべし!あちらの建物は堂々とした趣がありますよね〜。
それにしてもこのシリーズはずいぶん、正典にはないシーンが印象的かつ魅力的ですね。ホームズがとっても人間的なのはジェレミーの演技のおかげだと思っていましたが、グラナダさんの演出もまた一役買っているのかなという気がしてきました。
ちびさんもベルばらお読みになりましたか!名作ですよね〜。素敵男子がいっぱいで。ちびさんは誰派なのでしょう。
ホームズとワトスンの清々しい正義感・・・本当にすてきな二人ですよね。かなり蛇足な語りも本日更新しましたので(笑)お時間がある時によかったら読んでください!
2009/09/17 02:46 by 葉月
この物語は複雑ですね。推理も動きもあり、闇から光へ・・・
「気になったとこ」が膨大になるハズです!
更に、ホムワトの関係や人生観は次回に・・・!! 期待してます♪

今回、私の妙なつっこみは殆どありません^^;拝読しながらDVDを再度見てなるほど〜〜と感動しました。全くの雑談デスが・・
・自分で書けば。。デビワトのように感情を高ぶらせずに、実はもっと強い態度とれるエドワト凄いです。
・死体が動いてる、はびっくり。目を背けてました^^;
・暖炉に登るホームズに萌えです。ジェレミーの身長を考えると何気に巨大な暖炉ですね。家の天井も凄い。こういう屋敷が今でも残ってるとは。。。(大英帝国恐るべし←海軍条約コメのパクリです^^;)
・池の探索で汚れるの二人。特にホームズのドロドロははんぱじゃないです。この後、どうやって帰ったのでしょうか^^;目立つだろうな〜
・ホームズファンの海運会社の人。あなたに代わりたい!原典にはないシーンですが、とっても面白いです♪
・ホームズに飛びつく夫人^^。これも原典にない場面ですが、良い演出ですねえ〜 私も「ホームズは女性嫌いじゃなくて苦手なんだ」に1票。
・船長さん素晴らしいですね。ベルばらも再読しなきゃ^^
・そしてホームズとワトソンの正義感。。。何度読み返しても清清しい気持ちになります。
・・・が、「次の更新」を読んだら気づかなかった心境がたくさんでてきそう。楽しみにしています♪

2009/09/15 19:51 by ちび
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